サンジェルマンの調香師4

もう一緒には住めないから、今月中にアパート見つけて、出ていって欲しいんだ。

いきなりの宣告。西洋人は、シビア。関係が終わったら、即刻冷たい。しかも、私のフランス語は、まだ全然で、アパートを自分で借りるなんてできそうもない。

ブルーな気分で、パリ在住日本人向けフリーペーパーを見ていると、2、3日系の不動産屋さんの広告を見つけた。電話できいてみる。みんな、駐在員用の大きくて高い物件しかない。絶望的な気分で、ページをめくる。あ‼️日本でも知ってたエイブルエイブル不動産の広告を発見する。パリにも支店があるみたい。オペラ座の近く。電話して、学生向け物件があるか聞く。「ありますよ。」とのうれしいお返事!

早速お店に資料を見に行くことになった。

善は急げで、早速店舗に伺う。当時のパリのアパルトマンの家賃は、東京と同じ家賃で広さ2倍、つまり東京の半額程度の家賃だった。希望エリア、間取りなどを伝える。すると、

「あ、今まだ工事中だけど、いい物件ありますよ!」と言われた。8区でエリゼ宮の近く。シャンゼリゼも近い。しかも、なんと新築❣️ パリでは新築物件は、ほとんどなく、古い建物がほとんど。私も、無味乾燥な近代的な建物は好きじゃないけど、水回りは新しい方がいい。一応、見学はできるそうなので、お願いした。